
Project File23
自然との共生を目指し、TNFDへの第一歩を踏む

オムロン株式会社
グローバルコーポレートコミュニケーション&エンゲージメント本部
サステナビリティ統括部
李 喆 さま
オムロン株式会社(以下、オムロン)の社憲には「われわれの働きで われわれの生活を向上し よりよい社会をつくりましょう」という言葉があります。創業者の立石一真の言葉で、「企業が社会の公器であるべき」という考えを表しています。このような思想の下、オムロンでは、10年ごとに長期ビジョンを策定しており、2022年度からスタートした長期ビジョン「Shaping the Future 2030(SF2030)」では、事業戦略とサステナビリティを統合し、社会価値と経済価値の両方を創出することで、企業価値の最大化を図ることを宣言しています。
SF2030の環境方針では、特に「温室効果ガス排出量の削減」「循環経済への移行」「自然との共生」を重視する課題としています。そのなかでも「自然との共生」に関する取り組みとして、2010年に「生物多様性方針」を制定し、活動を開始しました。2024年7月に、現在の社会要請や課題を反映すべく、この生物多様性方針を改定しました。
今回のオムロンにおける生物多様性方針の改定にあたり、八千代エンジニヤリングに改定内容のレビューの支援をお願いしました。
- 概略調査
- 詳細調査
- 目標設定・
ビジョン - 対策
- 発信
課題
- 生物多様性方針の改定における専門家による第三者評価
- 今後のTNFD推進にあたる準備
サポート概要
- 八千代エンジニヤリングによる生物多様性方針改定のレビュー
信頼できる専門家による第三者目線での評価
今回の生物多様性方針の改定では、オムロンにおける事業活動での自然資本の使われ方、工場が与える自然環境へのインパクトなどを可視化し、自然と共生しながらの事業展開をどうしていくかを明確化しました。
改定を推進するにあたり、まず自然資本に関するリスクと機会の開示フレームワークであるTNFD (自然関連財務情報開示タスクフォース)などの内容を確認するところから始めています。各種ESG評価の生物多様性に関する指標を分析して、社会からの要請事項を把握しました。そのうえで、各事業部での環境アセスメントの取り組みなどの実情や、お客さまから生物多様性に関するご要望をどのくらいいただいているのかなど調査を行っています。他社の取り組みについてもベンチマーク評価をしています。このような調査や評価を経て、生物多様性方針の改定案を作成しました。
改定にあたり、私たちの改定案が、社会の期待値を十分に満たした内容になっているか、専門家の第三者目線からの評価が必須であると考えました。
八千代エンジニヤリングはオムロン社内で、環境問題や自然災害のリスク分析に強いコンサルティング会社として広く認知されていました。私自身が八千代エンジニヤリングのセミナーに参加した際、その内容が非常に明快であるとともに、講師の方々が誠実に取り組まれている点が印象的でした。複数の企業にも相談しましたが、社内で検討を重ねた上で、八千代エンジニヤリングに決めました。

オムロン株式会社
オムロン株式会社は、オートメーションのリーディングカンパニーとして、工場の自動化を中心とした制御機器、電子部品、駅の自動改札機や太陽光発電用パワーコンディショナーなどの社会システム、ヘルスケアなど多岐にわたる事業を展開し、世界130カ国以上で商品・サービスを提供しています。
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